久しぶりの映画。選んだのは、結末がヨメル”the King's speech"ではなく、デザイナー、イブサンローランのドキュメンタリー。パートナーのピエールベルジェとの関係、そして二人の美術品収集の過程、そのコレクションがオークションにかけられるいきさつを追ったものである。以前、BBCで観たカールラガフィールドのドキュメンタリー“The House of Chanel”に比べて、かなり重いトーンが貫かれていた。それは、サンローランが生きた時代のせいかも知れないし、オークションにかけられた美術品の存在がそうさせたのかも知れない。それはそれで、美しい人、美しいものが次々に登場し、羨ましい限りの家々にうっとりもして、映画として充分に楽しめた。とはいうものの、サンローランの苦悩については、それなりに露骨であり、パートナーベルジェの生々しい証言もあって、重い気分が見終わってから押し寄せた。美しい家を次々に手に入れ、世界最高の美術品と一緒に暮らしても足りないくらい、傷は深かったのだろうか。ものをつくる苦しみは、二人の関係を何度も脅かしたに違いない。その痛みを思い出すくらいなら、全部をばらばらにして売り払ってしまった方がマシ、ということだったのか。
それにしても、二人の家のすべてが美しかった。特にブリタニーの家。
バラバラなものが所狭しに置かれ、微妙に配置され、それでもって見事に調和がとれている。いかにも、ヨーロッパ。少し懐かしいヨーロッパ。
絵は、サンローランとは特に関連性はないが、このところの晴天をイメージしてのチョイスです。
yongenの大事な仲間であるピアニストの朝岡さやかさんが、ロンドンで、日本の被災地救援のプロジェクトを、自力で立ち上げられました。
モスリンスクェアプロジェクト。被災地の乳幼児ママたちのために、イギリスの万能子育て布「Muslin Square」を届けるプロジェクトです。
綿モスリンは、イギリスが発祥のコットン100%の布で、洋服、カーテン、劇場の幕など、あらゆることに使われています。そしてこれはわたしも知らなかったのですが、正方形のモスリン、モスリンスクェアは、イギリス伝統の子育て必須アイテム。言われてみれば、わたしも何度も目にしています。
詳しくは、
http://sayalondon.exblog.jp
このページをご覧いただけますと、すべてがわかります。
説明が、本当に行き届いていて素晴らしいので、わたしの下手な説明は省略。
いわき市の保健所から800枚ほしいという要請が来ているなど、沢山の要請が既に届いているそうです。
皆様の暖かいご協力を、心よりお願い致します。