上野毛の玉利屋さんのところへ出かけて、NYUIストラトギターを診てもらって来た。トレモロアームがどうも好い塩梅じゃなくて調整をお願いしたのだ。話が早い玉利さんはさっさとその場で仕事を始めてくれて、while u wait であっという間にイイ感じに仕上げてもらった。
作業を待つ間、奥様の牧子さんも交えて色々お話ししたり、音楽を聴いたり。ポルトガルのバンド”マドレデウス”やポーランドの作曲家”プレイスネル”の作品。どちらもYONGENの世界に通じるものがあると言って聴かせていただいたのだ。ありがとうございました。内に響くものがありました。
それから、玉利屋オリジナルの新作(前日仕上がったばかりという!)も試奏さセていただく。なんと今回”鹿の角”を削りだし、ナットに使ってみたという新しい試み。音の締まり抜群に良し。
前作を上回るオトナの音圧。素晴らしい楽器だと思います。
いろいろ好い刺激をいただいて、ギターのみならずワタクシも
チューンアップされて帰って参りました。
素晴らしいギターメーカー・リペアラーとの出会いがあった。上野毛にある玉利屋の玉利さんである。すでにGIBSON L-4, OVATIONの二本の調整をお願いした。ゆくゆく我が家のギターのすべてはこちらで面倒をみていただくことになると思う。
単なる楽器職人としてではなく、常にギターを通した”音楽”を意識しておられるその姿勢は、音楽家にとっては心から信頼できる存在である。
写真はその玉利屋さんオリジナル・ギター。マホガニー材を丹念に削りだして仕上げられたボディはストラトよりは一回り大きいというか長い。独特の生鳴り。一言で言えば音は太いがマッチングの良いトレモロアームとの組み合わせで、その表現力は繊細から極太まで信じられないほど幅広い。15分試奏するうちに二つも三つもアイデアが浮かぶような、インスピレーションをくれる大器である。