いよいよ2月14日から発売となる斉藤由貴さんのニューアルバム”何もかも変わるとしても”
ですが、発売を記念して渋谷パルコ劇場で5日間通してのコンサートが開かれます。
プロデュース、作、編曲でアルバムにかかわったtk亀井登志夫も日替わりゲストとして最終日2月13日(日)に登場します。
www.parco-play.com
皆さん、お越しをお待ちしています。
今まであまり聴く機会がなかったシューマンの音楽と、仕事上急に関わりを持つこととなった。
内田光子さんのインタビューによると、シューマン自身は、あまり上手なピアニストではなかったらしい。実際のところはわからないが、理解されることにかなり苦悩した人生を送ったのではないかと、わたしは想像する。
クラシック然とした格調の高さ、技巧をこらしたウリの箇所のすきまに、ふと我にかえったような、シンプルでエモーショナルで、とんでもなく美しいメロディーが潜んでいる。結局それを聴いてほしくて、なが〜い前書きがあるとか?わたしにはどうしても、そう思えるのだ。
クラシックの構造云々の問題ではなくて、エモーションが天に届く一瞬のこと。
内田光子さんは、愛という言葉を使っていた。
だとしたら、シューマンさんの音楽にもっと近付いてみる勇気が湧くというもの。
シューマンさんの音楽、わたしからすると、例えば、こんな感じ……(上の絵のこと)
サントリーホールのPhilippe Jaroussky & L'Arpeggiataのコンサートに、大変有り難いご招待を受け、行ってきました。
先に結論を申し上げます。とにかく、素晴らしかったです!
Philippe Jarousskyは、ヨーロッパで大評判となっているらしいカウンターテノールで、まだ31の若さ(according to wikipedia)。
その独特の声は、”天使の翼を持った声”と称されている。
そして、 L'Arpeggiataとは、新進気鋭のバロック音楽のアンサンブル。テオルボ、
リュート、プサルタリー、バロックコルネット、バロックバイオリン、バロックギター、ハープシコード、パーカッションなど楽器、プラス女性ボーカリストで構成されている。(ここでは書ききれませんが、このボーカリストの方もまた凄い方でした)
バロック音楽に馴染みがなく、因って何を期待していいかわからなかったが、まあ何というか、見事なサプライズ。
クラシック、フォーク、ジャズ、ポップス、どの分野にも通じるvibeがあり、Monteverdi, Galleazziなと17世紀の作曲家メロディーが親しみやすく予想外にポップで、音楽というものの力強さが実感できる貴重な体験でした。
興味のある方は、こちらのURLを覗いてみて下さい。
http://www.teatrodamore.com
ついでに、
MCというものが一切なかったのも新鮮でした。音楽が一切途切れることがなく、ホールから出た時に見た夜空でさえ、バロックに見えました。
松本さやかさんのピアノプロジェクトに関して、多数の問い合わせがありました。
その後のミックス作業でさらに磨きがかかり、ピアノってなんて素晴らしい楽器なの?と改めて思うこの頃です。
勿論、それはさやかさんの素晴らしい曲と演奏、ファツィオリというマジカルなピアノがあってこそのものですが....。
少しでも早くお聴かせしたくてサンプルを
www.yongen.com
トップページのプレーヤーにアップしました。
期間限定、少しの間だけですので、
是非聴いてみて下さい。
ピアニストの松本さやかさんとはロンドンで出会い、この2年間一緒にプロジェクトを進め、そしてとうとう今月、レコーディングするに至った。
友人が主催したプライベートコンサートを通して知り合ったさやかさんは、現在もロンドン在住。わたしたちが日本に戻ってきてからは、メイルに、国際電話。長いプロセスだったからなおさら、待ちに待った日がやってきたという思いがあった。
今回レコーディングする17曲は、全曲さやかさんがオリジナルに作曲したもの。
Yongenはプロデューサーの役割を担っている。
さやかさんは、桐朋学園音楽大学の最難関コースであるソリストディプロマコースを、ピアノ科では桐朋学園創立以来史上初の修了者となった人である。しかも、国際基督教大学(ICU)で心理学を勉強し、4年間、桐朋音大との掛け持ちを成し遂げたというのだから凄い。
イギリスではRoyal Academy of Musicで学び、最高レベルの演奏者に与えられるDipRAMの称号を授与され、イギリスでも注目されているピアニストの一人だ。
そんなさやかさんのオリジナル作品は、どれも美しく、親しみやすく、しかも心を揺さぶる情熱を秘めている。無機質な、可もなく不可もなく的な音楽が多い中、ckは特に、この澄み切った青空のような情熱に惹かれてしまうのです。
ck的に言えば、”美しい” 才能の持ち主。
最後の最後まで頭を悩ませたのが、レコーディングに使用するピアノ。
試弾を重ねて結果、ファツィオリのピアノの音色にすっかり魅せられたが、問題は録音場所。長さ3.08m、重さ690kgある(世界最大の)グランドピアノを運び入れられるスタジオがあるはずもなく、協議の末、ファツィオリのショールームで録音を行うことに。
イタリアのベニス近郊に本社を置くファツイオリは、創業が1978年。
クラシック音楽の勉強を続けていた創業者パオロ・ファツィオリが、家業であるかぐ製造業と音楽を結びつける方法として、ピアノ製造を思いついたという。
一台のピアノをつくるのに作業時間は1000時間、制作には約3年が費やされ、一台一台が創業者自身によって最終チェックを受けたのちに、ようやく出荷される。
今や、ピアノ界のフェラーリとも称せられ、マルタ・アルゲリッチ、ウラディーミル・アシュケナージ、ハービーハンコックなど、ジャンルを越えて、著名なピアニストから熱烈な支持を得ている。
スタジオではない分、余計な音が入る可能性もあるという理由から、録音はtkと二人だけで行うこととなった。
ピアノは、ファツィオリの日本総代理店であるピアノフォルテ社の越智さんが3時間もかけて調整して下さった。
途中の花火?にもメゲズ、素晴らしい録音ができたのは、みんなの心がけが良かったから?(それとも、偶然バースデーボーイだったtkの気合い?)
レコーディング終了後は、3人で”プロジェクトさやか”の第1章完成を祝った。
第二章は、現在進行中。また追って報告させていただきます。
散歩途中で立ち寄ったA.P.C.,そこでとんでもない音楽がかかっていた。
聞けば、オーナーがサポートしているバンドだとか。
YONGENも、ロンドンではAgnes Bが、ファッションウイーク開催中はブティックで音楽をかけてくれたり、映画のプレミアショーで招待客に配ってくれたりもしてくれた。こういう洋服ブランドの音楽に対するありがたいサポートは、これからますます重要になってくるに違いない。
話はA.P.C.で聞いたバンドに戻るが、バンド名は、HOUSSE DE RACKETです。
とにかく、vivid。とてもいい感じでFrench。ノリがオリジナル。
Airを初めて聴いた時の衝撃に似ていて、音もビジュアルも、とにかく面白い。
バンドと言っても、二人組。Air, Daft Punkも二人だし.....フランスは凄いduoの産地らしい。
なぜだろう?
"Oh Yeah"という曲のvideoも必見。
写真を載せたかったのですが、多分著作権の問題があると思うので、かわりにby YONGENのビデオのひとコマから。
今日はアップル銀座へ。
Logic Proのupdate versionを買うのが目的。ロンドンのアップルと比べるとなんというサービスの良さ、知識の豊富さ.....。
アップルに向かう途中、山野楽器の前でジャズCDのフェアのようなものをやっていた。もちろん買いました。大好きなBill EvansさまのCDを、3枚。
一枚目はYOU MUST BELIEVE IN SPRING。タイトルが強烈。タイトルはMichel Legrandの曲に英語歌詞をつけたAlan & Marilyn Bergmanによるものとか。いつもながら、敬服 and 脱帽。
購入した2枚目は、EvansとJim HallによるUNDERCURRENT。
そして3枚目がPORTRAIT IN JAZZ.。タイトルがどれも凄すぎる。
PORTRAIT IN JAZZ.、こんなアルバムタイトルがつけられるミュージシャンって.....アゲイン、敬服 and 脱帽。わたしが訳するなら、ジャズ色の肖像画。
鮮やかな哀しみ、、、わたしがもつBill Evans の音の印象だ。
EvansさまのWALTZ FOR DEBBYは、ロンドンに渡って何が何だかわからない時にtkに勧められて初めて聞いた。イントロでいきなり、言いようのない哀しみに襲われた。が、そのおかげでロンドンでも何とかやっていけそうな気がした。
6月の寒い夜。場所はハムステッド。ロンドン独特の赤い夜でした。
音楽は、そうやって人の心に棲みつくのだろうか。
R&Bシンガー、Satomiのベストアルバムが5月20日にリリースされます。
彼女は数年前、弱冠16歳でロンドンの有名なジャズクラブRonnie Scott'sでショーケースを開き、UKデビューを果たした。
微力ながらYongenも彼女をサポートし、日本とUKのレーベルの間に入って両文化の違いやビジネスの違いを痛感しつつも、かれこれ2年に及ぶプロジェクトを終えた。
アルバムにはyongenが書いたTimeという曲が含まれている。
ckが詞、tk曲で参加。
もともとは、Fraser T. SmithというCraig Davidのプロデューサーにプロデュースしてもらい、そののちLord Finesseというhip hopの巨匠がリミックス。
(余談ながら、Lord FinesseはFat Boy SlimのThe Rockafeller Skankで"Check it out now.....”とラップしている人。)
サットンことSatomiは、UK hip hopの世界でかなり話題となりました。
写真はその頃街中でベタベタ貼られていたポスター。
これから日本でも注目のアーチストです。
Satomi "The Best"。