これって、凄く面白いことだと思うんですけれど.......
Franz FerdinandやArchtic Monkeysで知られる、クールでヒップなインディースレーベルDOMINOが、老舗出版社FABER & FABERと組んで、新しいカルチャー雑誌を創刊するのだと言う。
名前は、LOOPS。
FABER & FABERと言えば、詩の出版社としてあまりに有名。T.S. ELIOTTが編集者として働いていた出版社としても有名。
KAZUO ISHIGUROを世に送り出したのも、この出版社だ。
わたしが学生の頃は、FABER & FABER=詩の殿堂、FABER & FABERで詩集が出せるというのは詩人にとって最高の栄誉だとということを、POETRYコースの冒頭で教えられた。それを経て、T.S. ELIOTTのSELECTED POEMSの1ページ目をめくり、未熟なガキには到底わからない世界にいきなり突入というわけだ。
頂上は常に見えないくらい高いところにある。
そのことを思い出すためにも、わたしはこの薄い本をいつも本棚の一番目につきやすいところに置いてきた。
そんなFABER & FABER+DOMINO=LOOPS
UKでは7月2日発売だそうです。
ムービーデー。
選んだのは、ロンハワード監督の”天使と悪魔”。本当は”グラントリノ”にしたかったのだが、あまりに哀しすぎる映画は今日ムリと判断した。
満杯の映画館で、本編の前に予告編を10本近く見せられた。しかも、アクションものばかりだ。本編が始まってもいないのに、疲れて帰りたい気分。少しは、明るい予告編も混ぜればいいのに......たかが15分くらいで地球が危機に瀕しているという台詞を100回は聞いたような気がする。危機は現実で十分だと思うけれど。
やれやれ、やっと本編が始まったと思ったら、いきなり悲鳴だ。まだ登場人物もわからないのに。もう帰りたいという気持ちだったが、トムハンクスがプールをゆったり泳ぐ場面に変わって、辛うじて踏みとどまった。
それほど高い期待も抱いていなかった。が、思った以上に引き込まれた。
今日はアップル銀座へ。
Logic Proのupdate versionを買うのが目的。ロンドンのアップルと比べるとなんというサービスの良さ、知識の豊富さ.....。
アップルに向かう途中、山野楽器の前でジャズCDのフェアのようなものをやっていた。もちろん買いました。大好きなBill EvansさまのCDを、3枚。
一枚目はYOU MUST BELIEVE IN SPRING。タイトルが強烈。タイトルはMichel Legrandの曲に英語歌詞をつけたAlan & Marilyn Bergmanによるものとか。いつもながら、敬服 and 脱帽。
購入した2枚目は、EvansとJim HallによるUNDERCURRENT。
そして3枚目がPORTRAIT IN JAZZ.。タイトルがどれも凄すぎる。
PORTRAIT IN JAZZ.、こんなアルバムタイトルがつけられるミュージシャンって.....アゲイン、敬服 and 脱帽。わたしが訳するなら、ジャズ色の肖像画。
鮮やかな哀しみ、、、わたしがもつBill Evans の音の印象だ。
EvansさまのWALTZ FOR DEBBYは、ロンドンに渡って何が何だかわからない時にtkに勧められて初めて聞いた。イントロでいきなり、言いようのない哀しみに襲われた。が、そのおかげでロンドンでも何とかやっていけそうな気がした。
6月の寒い夜。場所はハムステッド。ロンドン独特の赤い夜でした。
音楽は、そうやって人の心に棲みつくのだろうか。
R&Bシンガー、Satomiのベストアルバムが5月20日にリリースされます。
彼女は数年前、弱冠16歳でロンドンの有名なジャズクラブRonnie Scott'sでショーケースを開き、UKデビューを果たした。
微力ながらYongenも彼女をサポートし、日本とUKのレーベルの間に入って両文化の違いやビジネスの違いを痛感しつつも、かれこれ2年に及ぶプロジェクトを終えた。
アルバムにはyongenが書いたTimeという曲が含まれている。
ckが詞、tk曲で参加。
もともとは、Fraser T. SmithというCraig Davidのプロデューサーにプロデュースしてもらい、そののちLord Finesseというhip hopの巨匠がリミックス。
(余談ながら、Lord FinesseはFat Boy SlimのThe Rockafeller Skankで"Check it out now.....”とラップしている人。)
サットンことSatomiは、UK hip hopの世界でかなり話題となりました。
写真はその頃街中でベタベタ貼られていたポスター。
これから日本でも注目のアーチストです。
Satomi "The Best"。
Slumdog Millionaire をようやく観ることができた。
久しぶりに、映画らしい映画を観たなあ。
Trainspottingの時も思ったけど、Danny Boyleは映画の絶対音感ならぬ、絶対リズム感を持った監督だ。言い換えれば、映画監督になるために生まれてきたような人。脚本が良かったことは言うまでもないが、それを上回る映画らしいリズムが、この人の映画にはある。
撮影技術とか編集技術の進歩が映画の進化に繋がるのも、こういう監督が存在してこそ。それでいて、何が言いたいのかはっきりわかる。今回も、テーマは重い。
それでいて、映画は所詮映画なのよとばかりに、軽く終わる。
余談ですが、映画に出ているコールセンター。
あれって、ご存知ですか?スコットランドのおばさんが公共料金の相談窓口にかけているつもりで実はインドのコールセンターにかかっているという、あのシーン。
まさに、イギリスにおけるわたしの日常生活のheadache no.1。
英語がわからないのもあって、相談するたびに事態はもつれていくばかり。その酷い対応と、事態のもつれ方もハンパじゃない。今思い出しただけで発熱しそう。
同じ地域とは言わないが、せめて同じ国に住んでいる人に相談したいんですが.......。コールセンターの存在が、イギリスを駄目にしていると思います。はい。